ゴルフ場などのロッカーから盗難・偽造

ゴルフ場などのロッカーから盗難・偽造

ゴルフ場やサウナなどの貴重品ロッカーからキャッシュカードを盗む犯罪には、2 種類があります。

  1. 盗んだキャッシュカードを使って、現金自動預払機 ATM で不正使用(盗難)
  2. キャッシュカードは磁気情報を盗んだ後で戻し、別のカードに磁気情報を移植して ATM で不正使用(偽造)

後者の「キャッシュカードの磁気情報を盗むこと」をスキミングと言います。

ゴルフ場のロッカーから盗難

2003 年 9 年 3 日までに、福島県内複数のゴルフ場のロッカーからキャッシュカードを盗んで現金を引出した窃盗グループが逮捕されました。

犯人たちは、ロッカーの利用者が設定する暗証番号はキャッシュカードと同一であることが多いことに目を付け、小型カメラで暗証番号を撮影していました。

同様の事件は 2002 年 4 月〜 2003 年 5 月に千葉・山梨・奈良などのゴルフ場で合計 40 件が発生しており、被害総額は約 1 億円と見られています。

このグループは、逮捕時点では福島県内の 3 ヵ所のゴルフ場で合計約 1500 万円の犯行を重ねた容疑でしたが、その後の調べで 11 府県にまたがっていることが分かりました。

ゴルフ場のロッカーから偽造

ゴルフ場のロッカーからキャッシュカードをスキミングして現金を引出したとして、2005 年 1 月 19 日に窃盗と支払用カード電磁的記録不正作出・供用容疑で、中国人 1 人を含む 7 人が逮捕されました(後に、中国人 3 人以上を含む 22 人)。

サインで商品を購入できるクレジットカードとは異なり、キャッシュカードでは現金引出に暗証番号が必要なため、スキミング被害が表面化することは少なかったため、キャッシュカードのスキミングによる逮捕者は日本初でしたが、全国銀行協会によると被害は急増していました。

キャッシュカードのスキミング被害
時期 件数 被害総額
2001 年度 1 件 1900 万円
2002 年度 4 件 1200 万円
2003 年度 91 件 2 億 7200 万円
2004 年度上半期 122 件 4 億 6100 万円

衝撃だったのは、群馬県のゴルフ場「レイクウッドゴルフクラブ富岡コース」の支配人・遠山 秀樹容疑者 (51) が犯人の 1 人だったことで、富岡コースの系列のゴルフ場を中心にスキミングが行われていました。

この事件では、小型カメラだけでなくロッカーのマスターキーも用いて暗証番号を入手していました。

支配人は、神奈川県内の指定暴力団幹部に 1 年間に約 1000 万円を振込んでおり、暴力団の資金源にもなっていたようです。

キャッシュカードを不正使用された被害者は 212 人で、被害総額は 8 億 1000 万円以上と見られています。

2006 年 12 月 11 日に、東京地方裁判所の河合 健司裁判長は「金融機関のカードシステムを根底から揺るがしかねない悪質な犯行だ」として、主犯格の横浜市中区の無職・藤原 高広容疑者 (35) と主要メンバーの埼玉県岩槻市の無職・鈴木 順雄容疑者 (34) にそれぞれ、懲役 13 年と 11 年(求刑 15 年と 13 年)の実刑判決を言い渡しました。

整体院のロッカーから偽造

警視庁組織犯罪対策特別捜査隊の調べで、2005 年になって整体院の利用客が、施術中にロッカーに保管しているキャッシュカードをスキミングされる被害が多発していることが分かりました。

同隊は、東京都荒川区の整体院の中国人従業員 2 人を逮捕しています。

スキマーと呼ばれる磁気情報読取装置には 224 人分のカード情報が記録されており、被害者が登録した会員情報の生年月日などから暗証番号を推測していました。

他にも、10 月の時点で中央区・台東区・立川市などで合計 7 件の被害が報告されています。