外国のカード被害の補償制度

外国のカード被害の補償制度

アメリカでは、以下の条件を満たして銀行に通知すれば、預金者の負担は最大 50 ドルになっています。
(実際は、上限の 50 ドルを負担することは少ないようです)

  • カードの紛失や盗難に気付いた場合、2 営業日以内
  • 期間決算報告書で被害に気付いた場合、書類を受取ってから 60 日以内

カードにはキャッシュカードだけでなく、クレジットカードやデビットカードも含まれます。

これは「50 ドル・ルール」と言われ、残りの被害額は銀行が補償するように、電子資金振替法(連邦 EFT 法)Electronic Fund Transfer Act という法律で定められています。

導入に当たっては、偽装被害を心配する銀行業界から反発もありましたが、過失の程度に応じて預金者の責任を認めることで法制化されました。

アメリカの現金自動預払機 ATM は 1 日の引出限度額が 1000 ドル程度に設定されており、現金よりもクレジットカードや小切手が多く利用されています。
このため、「預金者の責任は最大 50 ドル」とされました。

イギリスにも、法律ではありませんが「50 ポンド・ルール」という銀行業界の自主規制があり、預金者の負担は最大 50 ポンドになっています。

ベルギーやフランスにも、同様の「150 ユーロ・ルール」があります。

スイスでは、以下の条件を満たせば全額が補償されます。

  • 預金者に、キャッシュカードと暗証番号を一緒に保管するなどの過失がない
  • 月間取引報告書を受取ってから 30 日以内に銀行に通知する

1 ドル = 120 円/1 ポンド = 200 円/1 ユーロ = 140 円とすると、各国の ATM の平均的な 1 日当たりの引出限度額は、以下の通りです。

ATM の平均的な 1 日当たりの引出限度額
  ATM の平均的な 1 日当たりの引出限度額
日本 200 〜 500 万円
アメリカ 1000 ドル(12 万円)
イギリス 400 〜 500 ポンド(8 〜 10 万円)
ドイツ・フランス 500 ユーロ(7 万円)