インターネット・バンキング上の不正引出は?

インターネット・バンキング上の不正引出は?

金融情報システムセンターの調査によると、2005 年 3 月時点のネット口座数は約 1632 万となっています。

インターネット・バンキングを行うために必要となる、預金者の口座番号や暗証番号などはキーロガー・スパイウェア・フィッシングなどにより収集されます。

犯人は、不正に入手した口座番号や暗証番号などを使って、預金者の口座残高を別の口座に振込みます。

全国銀行協会は、インターネット・バンキング上の不正引出についてのアンケート結果を発表しています。

インターネット・バンキング上の不正引出
時期 件数 被害総額
2005 年 4 〜 6 月 2 件 約 100 万円
2005 年 7 〜 9 月 13 件 約 1200 万円
2005 年 10 〜 12 月 16 件 約 1300 万円
2006 年 1 〜 3 月 6 件 約 400 万円
2006 年 4 〜 6 月 3 件 約 1000 万円

上表は各銀行の回答を集計したものですが、銀行が「インターネット・バンキング上の不正引出」と認めたものしか含まれていません。

預金者が「インターネット・バンキング上の不正引出」と主張しても、銀行が認めなければ含まれていないのです。

そして、インターネット・バンキング上の不正引出は預金者保護法の対象になっていないので、民法第 478 条が類推適用されるものと思われます。

全国銀行協会の自主ルール

2008 年 2 月 19 日、全国銀行協会は「盗難通帳やインターネット・バンキングによる不正引出も、預金者に過失がなければ原則補償する」旨の申合せを行いました。