台湾の振り込め詐欺
2006 年末、台湾の台北市を本拠地とするグループの 35 歳と 29 歳の男が逮捕され、数百人から合計 1 億台湾ドル(約 3 億 7000 万円)を騙し取った手口が明らかになりました。
- 海外で、台湾からでも電話やメールを使用できる携帯電話を数台購入する
- 格安の IP 回線を使って自動ダイヤルや自動メールが大量に可能なシステムを構築する
- 台湾・中国・韓国・タイの協力者と一緒に各言語で「電話料金が未精算です」などの文章を用意して、台湾から送る
- 反応があった相手には、現金自動預払機 ATM や郵便局から「金融管理局共同口座」などの偽名口座に送金させる
- ATM などで偽名口座から全額を引出す
5 は最も摘発されやすい段階でもあるので、新聞広告でアルバイトを募集して、応募して来た台湾の失業者などを各国に派遣します。
犯行グループの背後に暴力団がいることも多く、地方議員や会社経営者が当初資金を出すこともあるため、企業化・国際化が懸念されています。
台湾刑事警察局によると、台湾で振り込め詐欺の被害が出始めたのは 1990 年代後半からで、2000 年以降に深刻化したそうです。
2000 年頃から、一部の犯行グループは対岸の中国福建省のアモイなどに拠点を移し、現地の中国人と組んで中国国内を荒らし始め、やがて韓国・ベトナム・タイ・フィリピンにも勢力を広げるようになりました。
日本も台湾も、ほぼ同時期に振り込め詐欺が流行しましたが、どちらが先かは分かっていません。
